2012年10月06日

女は悪魔と思ってやまない堅物主人公と、その主人公に恋をした令嬢のはなし



尾崎紅葉の「此のぬし」という話です。
主人公小野俊橘(おのしゅんきつ)は25歳の大学生。
貧乏で両親を幼きよりなくした苦学生。あばら屋のような小屋に、お手伝いの婆さんと弟と三人で住んでいる。
25は男盛なるに、色めかしき姿は微塵も見えず、質素に歩み、質素に語り、質素に食ら、質素に衣、質素に思い……

と形容されている。友達が色恋話をしている横で、全く興味を示さず、女がいては大成もできぬという考え。それどころか
真に恐るるべきは女人といへる化物なり。

という始末。

さてそんな俊橘に恋をしたのが、そのとなりに住む令嬢、龍子。美しき外見を持ち、成績優秀。
どうやって意中の男性を射止めようかと思うに、俊橘の弟を利用する。

そしてその恋の結末は・・・・


かなり壮絶です。
今だったらご都合主義と揶揄されたかもしれませんが・・・
ともかく主人公の女嫌いっぷりが凄い。2chとかで時々「女って絶対男より劣ってるよな」みたいなスレ住人の方みたいな思想の持ち主です。まあ劣っているというより、女は化物、うつつを抜かしたら出世もできない、貧乏畜生になってしまう。みたいな感じでしょうか。

100年以上昔の小説なので、読みにくいですが、結構面白いです。主人公の女嫌いの描写やセリフは、実に圧巻。読みながら、ここまで毛嫌いしなくていいのに・・・と思ってしまいます。
逆に恋する乙女龍子にたいしても「ナンデこんな男を好きになるんだよ」って感じ。

青空文庫などにはないので気軽には読めませんが。。。
全集は高いですし・・・明治文学全集が手頃でしょうか。。。青空文庫に来ないかなこの話。





ラベル:尾崎紅葉
posted by Y1 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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