前回は基本的に冊数とその経緯について言及しました。
別の問題もありましたが、あまり触れませんでした。
というのは、9月1日になる直前、楽天はギターコード6000冊以上ストアに並べ、それを一冊として数えている、という問題です。
twitterや2chなどで騒がれたと思います。
下を見たら概略が分かると思います。
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65705602.html
たしかに、この問題は、一般的な書籍を期待していた人々にとっては残念というか、裏切られたような感じがしたかもしれません。私自身もどこか姑息的な感じがするものだな、とも思いました。
しかし電子書籍リーダーがかならずしも、小説やコミックなどの書籍だけでなく、そういった使い方もできる、という意味で否定的ではありません。ギターコードだろうが楽譜だろうが、そういった方面での活躍もアリだとおもうんですよ。
専門的で手に入りにくいものが並ぶ、というのは素晴らしいことではないでしょうか。それも電子書籍の一つの意義だと思います。
逆に問題なのは、青空文庫のようなもののほうではないでしょうか。
だってあれは、ネットで無料に手に入る。自分でepub形式でつくるのも可能です。もちろん知識ない人にとってはありがたいとおもいます。むろん、選択肢としてあっていいと思います。しかしそれを1冊とかぞえるのは、どこか欺瞞的な感じがいたします。
さらにここ最近wikipediaから人物のページを引っ張ってきて1冊とするような行為が見られました。
むろん、これも、ある一面をすればありがたい人にとってはありがたいのでしょうが、やはり欺瞞的な感じがするのです。だってネットにつなげれば見れるんですから。問題なのは到達できなさそうな目標を掲げ、消費者に誇大広告している点であって、wikipadeiaや青空文庫をラインナップに加えること自体は問題ではありません。
さらに言えば最近パブーという電子書籍サイトの本も追加いたしました。これもある一面を見れば、全然悪いことではないのですが、パブーの本はつまるところパブーのサイトから購入できます。
ネット上から買えるんですね。wikipadeiaも青空文庫もパブーも、少し知識があれば入手できます。知識がない方、存在を知らない方、にとってはありがたいというのは確かにそうなので、決して悪くはないのですが、wikipediaはともかくとして、パブーなんかは別にパブーで買ってkoboで読めます。つまるところ、koboストアに並んでなくても問題ないんですよね。
何が言いたいかというと、パブーはkoboストアになくてもkoboタッチ読めるのですが、たとえば書籍の本は、koboストアに並ばなければ決してkoboでは読めないわけです(そりゃ本を裁断してpdf化などすれば話は別ですが)。
無理なら初めからそんな目標たてなきゃいいし、全然目標通りではないうえに、消費者からみれば姑息あるいは欺瞞的な感じがして、評価がただ下がるだけです。もちろん、この問題は楽天だけの問題ではないのですが。しかし消費者としては楽天しか見えませんし、何らかの要因でストアの質や量を増やすのが阻害されているとしても消費者にはそれがみえませんからね。
http://wakufactory.jp/kobo/store.html
上から、koboの新着図書などがみれます(こうしきではない)